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「台湾日記・Formosa・麗しき島−台北の社会・文化に接して−」
Taiwan, Formosa, Splendid Island:
A Consideration of the Taipei Society and Culture
顧問 古畑 稔
(8頁/12頁)
旅の最終日の午後はまず、食べ放題の昼食「モンゴリアンバーべーキュー」による腹ごしらえから始まった。食材は、肉、野菜そしてデザート(台湾バナナ、等)であり、肉と野菜は好みのものを皿に盛り、料理人に焼いてもらって食べる型の食事である。豪放の中に、栄養バランスのとれた食材が提供されていた。この旅での昼食の回数は、前日と今日の2回であり、両日とも、販売員の商品説明を聞きながらの食事であった。
昨日、コンパーメント形式の個室の中での「掛け軸の販売」と昼食(飲茶)について少し触れておこう。旅も2日目となるとお互いの好みも分かるのか、隣席右隣りの中村工機の広常睦子さんには、何度となくビールを注いでいただいた。私は「掛け軸」(楷書)の説明を、衝動的な買物心で聞いていたが、楷書の字体は好きになれなかったので、最後は買わなかった。テーブルには美味しそうな料理があったが、私の前をUターンし左回りに返っていった。美味しいのになぜ食べないのかなと、不思議な表情をして永穂嬢は私をみつめた。私はその時、隣席右の広常睦子さんの顔と表情・仕草を通して、彼女は書道愛好家ではないのかなと考えていた。広常睦子さんは、自分ならこの程度は書けると思っていると、私はその様にみえてならなかった。
早い昼食は、12時を少し過ぎて終わった。最後の買物と休憩を兼ねて、台北市内の目抜き通りのホテル「Grand Formosa
Regent Taipai」の地下街にある免税店・昇恒昌免税店(Everrichi Duty Free Shop)に、休憩も兼ねて立ち寄った。この免税店は、旅の第一日に台北中正国際空港から台北市内を通過して、野柳海岸自然公園へ向かう途中に休憩のため立ち寄った店であり2回目である。
台北中正国際空港への出発予定の13時までには、最後の買い物するには十分な時間であった。買物を終えたか男性、婦人同伴者、一部女性は、免税店の休憩の椅子ある場所に自然と集まった。休憩用の椅子は足りず、また自然に売り場などに足を向けた。私と、森健社長、向井操氏は、ホテル2階ロビーの喫茶店で、苅田光徳会長からコーヒーを御馳走になった。話も弾んだ。その内容は「(日本の)ドライバーのマナー、等」であった。私を除く方々は、いずれも免許所有者であり、三者三様の体験から培われた人生哲学がにじみでていた。出発予定の少し前、集合場所に向かった。観光専用バスが待機していた。ほぼ定刻に台北中正国際空港へ向け出発した。
観光専用バス発車の合図は、ガイドの黄さんの「忘れ物はありませんか、パスポートは所持していますね」の確認であった。観光専用バスは、台北中正国際空港へと空港街道を快適に疾走する。大小ととりどりの車も並走する。空港街道は、台北市内の混雑と疾走風景が溶け合い、活気が満ちあふれている。九州の7分の6の台湾で、そんなに急いで何とする。中正台北国際空港は、台湾の空の玄関・交差点であり、空港街道は台湾の政治、経済、文化、情報基地を具現化する交通アクセスである。空港街道の沿線の風景の中に、グローバリゼーション化する台湾の現実がかいまみられた。
台湾は、欧米では「Formosa」(麗しき島・美しい島)ともいわれる。英和辞典で「Formosa」を引くと台湾とある。伊藤潔著『台湾』(中公新書、東京
2001年8月20日 版)に、「台湾は、西太平洋で活躍するポルトガル人によって、「発見」された。それは台湾付近の海峡を航行中の船員が、緑したたる美しい島影を目のあたりにして、「IIha
Formosa!(イラ・フォルモサ!)」と感嘆を上げたことに始まる。」と説明されています。観光専用バスの車窓から見る空港街道の沿線には、麗しき島・美しい島の緑の映える風景は見られなかった。空港街道から少し離れた建物の壁に、大きく大きく見えるように「Formosa」と書いてあった。その建物は、陸の環境維持と改善を求めているように見えてならなかった。空の玄関への空港街道は、台湾のバイタリティを余すところなく描写しているように感じた。
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