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「台湾日記・Formosa・麗しき島−台北の社会・文化に接して−」
Taiwan, Formosa, Splendid Island:
A Consideration of the Taipei Society and Culture
顧問 古畑 稔
(11頁/12頁)
5.私の旅の終り
【関西国際空港で思った事】
午後8時少し過ぎ、空港リムジンバス出発ターミナルには、参加者の姿は全員なく、家路へ向かった様子。私の乗る河内長野駅前行き空港リムジンバスは1時間に1本、次の運行までには55分あり、バス出発待合室で待った。喉の渇きを潤すため飲み物を捜したが見つからなかった。台北中正国際空港に向かうバスの車中で、日交・柴崎美和氏からいただいた南門市場のキャンデーを口にした。柴崎美和氏の好意に甘えて2〜3個、頂戴しておれば良かったと思った。
台湾・台北の旅の心残りは、台北駅を見なかったこと。台湾自慢のMRT(Mass Rapid Transit)に乗らなかったことである。台北中正国際空港は台湾の空の玄関、国内外の情報の交叉点である。台北駅は、台湾社会の文化と世相、台湾の人々の心性が感じられる空間である。故宮博物院には、心から感嘆した。個人旅行で時間を掛けて観賞すると、新たな感動があると思う。河内長野駅前に着いたのは、夜の10時ごろであった。
【台湾慕情】
私は、ブラジル民族文化研究センターの最高顧問である。文化研究センターは、京都外国語大学・田所清克教授を主幹とする研究組織である。文化研究センターでは毎年、大学の夏休みを利用して約20日程度、"ブラジル研修の旅"(現地フィールドワークを含む)を実施しており、平成14年は、「ブラジル・ポルトガル語文法書」(田所清克、青木義道共著。平成15年春出版予定)の執筆と、ブラジル留学・研修中の研究員と現地研究会を実施した。文化研究センター"ブラジル研修の旅"は、尼崎武庫川工業団地組合設立30周年記念行事の台湾の旅と重なった。団地組合の節目の記念行事であり、これに参加した。私の台湾・台北の旅は、文化研究センターの旅と直接リンクされるものではないが、単なる旅行ではなく意義あるものに、少しでもしたかった。私は、自分の台湾日記として、その中に縁あって一緒に旅した方々をも含んで、思い出に残すことにした。
台湾の世界史への登場は、大航海時代のポルトガル船による発見(1544年)に始まるが、日本などの列強植民地支配に翻弄された辛苦の歴史を経て、現在の繁栄する台湾がある。中国5千年の歴史は、その繁栄の中に継承され活かされ、台湾の風土に融合し、「衣・食・住」の中にもその匂いが感じられる。平成15年1月27日の朝日新聞朝刊に「台湾機、初の中国便」という見出しの記事をみた。新しい歴史の灯りに見えた。
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