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12.ブラジルの守護聖人
前にブラジルの薬草を紹介した折と同様、今度の守護聖人も、その薬効、加護ともに筆者の生体実験によるものではないので、その点の責任は負いかねる。また、ブラジルの守護聖人とはいってもヨーロッパを主として旧教国、就中、ポルトガルからの伝承にあることをことわっておきたい。名前はポルトガル語の発音によるとは限らない。
聖アントニオ
豚飼い業者の守護聖人。一腹のうちもっとも小さな豚を『アントニオの豚』と呼ぶが、すねかじり、居候のことも言う。
聖女アナ及びヴィセンテ聖人
金儲けに精魂傾ける人、特に金貸しに力を貸す。
聖女セシリア
目の不自由な人だったのでそうした人々を、またオルガンの発明者なので音楽家を守る。
聖クリストファ
この聖人は日本人あげて礼拝したい。地震、火事、洪水から守ってもらえる。
聖アガサ
火事。イタリア、シチリー等住民はエトナ火山噴火の折にはこの聖女にひたすら祈る。
聖女バルバラ
日本人は雷鳴しきりなる時、「クワバラ、クワバラ」と唱えるが、バルバラの訛では勿論ない。桑原については説明したいが省く。ただ一つ、沖縄では『桑の木の股』と唱える由。雷神が桑の木の股にはさまって死んだとの伝えによる。
聖ペドロ
自分が漁師だったのでこれを守る。この聖人はまた、天国への入国志願者を厳しくチェックする。汚職その他悪事を働いた人間の立ち入りは、何十キロの金塊を段ボール箱に詰め持ってこようと、ダメなものはダメ。
主幹 田所清克
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