13.続・ブラジルの守護聖人

聖女アポロニア

歯痛の人。

聖女ジンフナ

狂人。と言っても競馬狂などのそれではなく精神病関連。

聖ヴィト

舞踏病。

聖女ウイニフレッド

処女を守護する。ロンドンの教会堂の地下に、この聖女の名の細道がある。よしんば、カマキリのごときやせ型でも非処女は通しゃせぬ。小錦クラスの大肥満体でも処女であれば土俵入りみたいに堂々通過できる。

聖マルティン

前回紹介の聖ヴィセンテは酔っぱらいも守護するが、このマルティンもまた然り。ポルトガル、ブラジルの宿屋や飲み屋の壁に、この聖人が騎士姿で馬上、長槍を握って龍を退治している聖画がよくかけてある。これを見ると今まで美味しかった『聖マルティン』が急にまずくなった、と筆者の友人が述懐する。ブラジルのピンガ(火酒)の別称に聖マルティンの名がある。なお、この友人は熱烈な中日ファンである。

聖マチュラン

フランスで『聖マチュランの病』と言えば、ばか、のろまのこと。

聖女エジプトのマリア

エルサレムにイエスの墓参に赴こうとナイル河まで来はしたものの渡し船の船賃がない。その捻出のためにマリアは船頭に身を任せた。ローマ法王庁はその行いをよしとして聖女の列に加えた。何を守護するのかは不明。

 ブラジルやポルトガルでは、病気、けがの際、平癒あるいは予防のために祈願する守護聖人、聖女の総数280に上る。一々名を覚えるのを面倒がる仁には、一大総合病院のごとき一人の聖女様をお教えする。その名は聖女ペルペツア。

主幹 田所清克

 

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